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④青年期~山や洞窟で祈る日々

山や洞窟で祈る日々

彼は家の農業を手伝いながらも、夜になると金鉱跡の洞窟の中で聖書を読み、祈りを捧げ、時には朝になっても家に戻らず一日中洞窟にこもって祈り続け、また時には近隣のテドゥン山に登り、マイナス15度以下になる冬でも、雪の中で何時間も祈り続けました。

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しかし、いくら神様・イエス様を呼び求めても、いくら聖書を読んでも答えがありませんでした。彼はいよいよ苦痛の限界に達し、ある決心をするようになりました。「よし、世の中の勉強をして生きる道を探そう!そうすれば、この日々の問題を解決する方法が見つかるかもしれない!」彼は聖書から離れ、代わりに世の中の本を持って、タリコルと呼ばれる谷にある洞窟で勉強するようになりました。

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※鄭明析牧師が頻繁に出入りしたタリコル洞窟。元は鉱山跡地。

彼は熱心に勉強をしましたが、結局人生の問題を解決する答えを見つけることはできませんでした。むしろ読めば読むほど一層、むなしい感情を抱くようになりました。「ああ…もう疲れた。生きていたくない…神様、もう私は限界です…」彼はひどく絶望し、生きる気力も信仰も半分失いかけていました。

家に帰って、横になった時に、ふと聖書が目に留まりました。「(まあ何も変わりはしないと思うが)読んでみるか…」この何気ない行動が彼の運命を大きく変えることになりました。聖書を再び取り出して、ペラペラと何気なくページをめくっていると、普段は読み飛ばしていたある箇所が、急に目に飛び込んできました。「すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。わたしは柔和で心のへりくだった者であるから、わたしのくびきを負うて、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたの魂に休みが与えられるであろう。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからである(マタイ11:28~30)」

この聖句を読んで、彼は号泣し、「イエス様が、私の人生の問題を解決してくださることはできるのでしょうか?」と激しく祈りました。この時、彼の心に「この聖書の御言葉通りにすれば解決できる、私に人生を学びなさい」という言葉が感じられました。この言葉を、イエス様が語ってくださったと確信した彼は、これまでただ漠然と教会に行って勉強していた聖書を本格的に学び始めました。聖書を細かく一つ一つ学び、人生をどう生きるべきかを学び、イエス様がどういう方なのかを学ぶようになりました。

神様を愛すれば、すべての問題は解決する

1日、1週間、1カ月、2カ月、3カ月と、毎日祈り、聖書を勉強するうちに、いつの間にか心配、悩み、憂いなどの心の荷、衣食住の生活の荷、人生の重い荷が軽くなっていました。だからといって、ご飯が与えられたのでもなく、新しい家ができたのでもなく、服がもらえたのでもありません。「それらが問題ではない」ということに気付いたのです。「神様を愛すれば、すべての問題は解決する」。彼は聖書を通して、この答えを見出しました。そこにあったのは、自分に向かう神様・イエス様の深くて大きな愛でした。そして悟ったのです。その愛を知り、神様・イエス様を愛して生きることが、人生の根本だと。どんなにお金があり、食べ物があり、地位も名誉もあり、一国の王であるような人でも、神様・イエス様に出会わなければ、結局はむなしい人生で終わるのだと。

悟ってからは、彼の祈りが変わっていきました。「自分は貧しい環境の中にいるみすぼらしい存在だったが、人生のむなしさを知り、神様を知り、その愛を知った。しかし、そうなると、神様を知らないまま生きるあの多くの人々が、あまりにもかわいそうだ」彼はいつしか自分自身のための祈りを超えて、個人・家庭・民族・世界のために、切実に祈るようになっていました。

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神様・イエス様の愛を悟った彼は、時間があれば、とにかくその愛を伝えるために町へ出かけて、老若男女問わずのべ伝え、なけなしのお金が手に入ると、自分の好きなものを買うことを我慢し、教会へ献金することもありました。このように心と思いと命を尽くしてその道を走り、聖書を続けて学び、学んだことを一つ一つ実践して生きました。「神様を愛することは、神様が望むことをして生きることだ」彼は明確な「人生の道」を悟るようになっていきました。


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